前回は魔法戦についてまででした。今回はその続きからとなります。
▼クライマックスフェイズ
クライマックスフェイズは大まかに言えば物語の元凶とも言える禁書を封印することです。
そして封印をする為の大法典最強の封印儀式【編纂(コンピレーション)】が自動的に発動されます。【編纂】は簡単に言えば編集という意味です。禁書を封印する為の巨大かつ最強の魔法とも言えます。
【編纂】は巨大な本でもあります。クライマックスフェイズではこの巨大な本の中に広がる呪圏の中で「集団戦」を行います。
▼集団戦
集団戦では通常の魔法戦とは異なり、全員が交代で代表として戦います。
通常の魔法戦は代表は最初から最後まで1人のPCが戦っていましたが集団戦では「鎖」という特殊なルールによって制限されます。
ルールは通常と変わりません。しかし、上記の「鎖」という特殊なルールがあります。
・集団戦ではPC側が断章を全て回収していればPC達の先攻となりますが逆に一つでも未回収の断章があれば禁書側の先攻となります。
▽代表の変更
1、まず最初に代表になるPCを選びます。代表になったPCは通常戦と同じように魔素の獲得から攻撃ステップまでを行います。この間の立会人の支援や防御サイコロのプロットも通常通りに行います。
2、1ラウンド目の代表はここで「鎖」によって縛られ、連続して代表になることはできません。更には全員が「鎖」に縛られるまで代表になることはできません。
3、全てのPCが代表となり、「鎖」に縛られたなら「鎖」は解かれ、再び誰か1人が代表になります。集団戦はこの繰り返しとなります。
ほとんどのシナリオは禁書の封印を行えばシナリオはクリアとなり、終了となります。クライマックスフェイズが終了後はエンディングへと進みます。
エンディングでは「アンカーの願いを叶えてなければ叶える演出をしておく」や「PCやアンカー、NPCとの関係についてを演出する」といったことをオススメします。もしくはGMが決めたエンディングなどもあったりしますのでクライマックスはシナリオ次第となってきます。
クライマックスフェイズでは禁書を封印することだけが最終目的ではない時もあります。シナリオの内容によっては集団戦では禁書だけでなく書籍卿も一緒に相手にすることもあります。
さて、一気にセッションの流れを説明していきましたが最後にざっくりとまとめていきます。
1、導入フェイズ
→各PCの導入シーン
2、メインフェイズ
→ドラマシーン、戦闘シーン、マスターシーンなど。
→シナリオに設定されたサイクル数をこなします。ここで進めるサイクルはGMの判断によって変動します。
3、クライマックスフェイズ
→シナリオに設定されたサイクルの最後でもあります。基本は禁書の封印。シナリオによっては変化もあります。
マギロギのシナリオはインターネットで個人が作成したオリジナルシナリオが沢山、配布されています。もし、セッションで使用するシナリオがどうしても思い浮かばなかった場合は配布されているシナリオをお借りしてみるのもよいでしょう。
その際には配布をしてくださっている作成者様の配布についてなどの規約をよく読んで規約違反がないようにしましょう。
さてここで魔法戦の説明の中でもあったいくつかの用語について説明していきます。
▼禁書(ペイン)
禁書とは魔道書の中で特に危険な存在です。人間に害をなすことを目的としています。禁書の多くは大法典と呼ばれる魔法使い達の集まり、組織が管理している【暗闇文庫】に保管されています。
→【暗闇文庫】…大法典が管理している人事や禁書の保管場所。
【断章(フラグメント)】…禁書は強い魔力を持っている為、存在を完全に隠すことができません。なので3つか4つの断章に分かれて愚者に憑依して魔法使い達の目を欺こうとしています。断章は愚者以外にも普通の魔法使いや土地にも憑依しています。
→宿主(ポゼッスド)…断章が憑依した愚者。
→禁書中毒(ブッカホリック)…断章が憑依した魔法使い。
→封土(ドメイン)…断章が憑依した土地。
▼書籍卿(ビブリオマニア)
書籍卿は大法典以外の魔法使い。自分の理想の為に魔道書を集めている。書籍卿には5つの学派があり、学派によって目的、思想などが異なる。
【旧世界秩序(オールド・ワールド・オーダー)】魔法の存在を世界に知らしめる学派。魔法使いが素性を隠さなくてもいい世界を求めている。
【理想郷(デスレス)】誰もが死ぬことのない世界を作ろうとしている学派。主に大切な者を失った悲しみを知る魔法使いや死を情報やエネルギーに帰る魔法使いが属している。
【混血主義者(クロスオーバー)】全ての可能性世界を融合させ、一つにすることを目指す学派。属する魔法使い達は皆、好奇心旺盛。
【闇の心臓(ハート・オブ・ダークネス)】魔法によって自分達をより、優れた存在へと進化させようとしている学派。
【焚書官(ブック・バーナー)】全ての魔道書の消去を目標とし、この世界の全ての魔法を無くそうとしている学派。属する者は魔法災厄や運命変転に巻き込まれた者が覆い。
マギロギでの敵キャラクターは断章、禁書、書籍卿なメインになっています。その他にも【越境者(マージナル)】と呼ばれる魔法とは異なるやり方で超常現象を操る者達が存在する。一例として他のサイコロフィクションシリーズの「イノセントとスプーキー(ピーカーブー)」「忍者(シノビガミ)」「モノビースト(ハンターズ・ムーン)」などが登場する。
さて、今回はここまでにします。次回はマギロギ公式ルルブ第二巻「幻惑のノスタルジア」にて追加された【機関(オルガノン)】について書いていこうと思います。【機関】の追加で更にパワーアップした魔法使い達の戦いを一緒に見ていきましょう。
――深化していく魔法の世界へと進んでいこう
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